50作目、『お帰り寅さん』を
レンタルDVDにて鑑賞。
山田洋次御大は、満男と泉ちゃんのエピソードが
余程お気に入りなのだろうか。
個人的には、この二人の行方にあまり興味がない。
それより博とさくらの夫婦に、
もっとスポットを当てて欲しかった。
このシリーズは、
勿論、寅次郎の物語であるが、
同時にさくらの物語であると思っている。
それ故、
あの心優しい兄想いのさくらが、
42作目『ぼくの伯父さん』以降、
「子離れ出来ない、ややヒステリックな母親」に
なってしまったのが不満だった。
年寄り夫婦の話じゃ、お客が集まらないと思ったのか。
でも、長年このシリーズを見てきた者にとっては、
むしろこっちを見たいと思うんだけどね。
あと、くるまやの奥の部屋の仏壇に
おいちゃんとおばちゃんの遺影が飾られてたシーンは、
ほんの数秒だったけど、胸にグッときた。