ご逝去の報に接し、
謹んでお悔やみ申し上げます。
今からおよそ30年前、
島原の雲仙普賢岳が噴火した際、
師匠談志が率いる慰問団のお一人だった。
当時、私も前座として同行させて貰ったが、
以来、事あるごとに澤先生には
お気に掛けて頂いた。本当に有難かった。
竹を割った様なさっぱりとしたご気性と、
芸に真摯に打ち込むお姿に触れ、
芸界の先輩としても、人間としても尊敬していた。
私の真打昇進パーティーに駆け付けて下さり、
独演会のゲストにも快くご出演下さった。
ご一緒した時には、いつも去り際に、
ニッコリと微笑んで、
「ご精進なさいませ」
という言葉を掛けて頂いたのだが、
それが凄くサマになっていて、格好良かった。
今頃はあちらの世界で、
大好きなお酒を召し上がっていらっしゃると思います。
合掌。