2022年5月28日土曜日

澤孝子先生

ご逝去の報に接し、

謹んでお悔やみ申し上げます。


今からおよそ30年前、

島原の雲仙普賢岳が噴火した際、

師匠談志が率いる慰問団のお一人だった。 

当時、私も前座として同行させて貰ったが、

以来、事あるごとに澤先生には

お気に掛けて頂いた。本当に有難かった。


竹を割った様なさっぱりとしたご気性と、

芸に真摯に打ち込むお姿に触れ、

芸界の先輩としても、人間としても尊敬していた。


私の真打昇進パーティーに駆け付けて下さり、

独演会のゲストにも快くご出演下さった。


ご一緒した時には、いつも去り際に、

ニッコリと微笑んで、

「ご精進なさいませ」

という言葉を掛けて頂いたのだが、

それが凄くサマになっていて、格好良かった。


今頃はあちらの世界で、

大好きなお酒を召し上がっていらっしゃると思います。

合掌。