2013年10月3日木曜日

東スポ

その独自の報道姿勢に、私も大いに共感し、また思春期にはいろいろお世話にも
なった人気夕刊紙〝東京スポーツ〟。
その公式Web上で、話題の『みのもんた』氏がこんな発言をしたという記事が

「10/3 今日の発見」です。

『みのは、ラジオ番組冒頭で「南無妙法蓮華経」と〝念仏〟を唱えた...』


同紙お馴染み『UFO』や『未知の生物』、『有名タレント』のヨタ記事ならば
腹も立たず笑ってすませられますし、人間誰でも間違いはある以上、揚げ足を
取って責めるのはどうかとも思いますし、まして、自らにとって重要なコンテンツで
ある筈のプロレスをも、その試合時間を適当に書いていると噂される〝東スポ〟...。
ではありますが、これはイタダケマセン。

かつて、某タレントが、何かのテレビ番組内で、プロレスラー『カール・ゴッチ』の
話題が出た際に、

「カール・ゴッチといえば『バック・ドロップはヘソで投げる』ですよ!」

と得意満面に口にしたので、

「それは『ルー・テーズ』じゃ! 知らんくせに知った風な口を利きやがって。
プロレスファンをなめるなッ、ボケェがぁぁ!!」

と、日頃温厚な私も大変憤慨したのを思い出しました。


ご承知の通り「南無妙法蓮華経」は『題目』。
『念仏』は「南無阿弥陀仏」であって、宗派が全く違います。
『ルー・テーズとカール・ゴッチ』の例で言えば、前者を〝プロレスの神様〟
後者を〝鉄人〟と呼ぶようなもので、絶対に「しちゃダメダメ」な間違いです。

同紙のウリである「おいおい、これが本当なら世界がひっくり返るよ」級の
スクープ(要は大ボラ)は、ディテールがきっちりしてあればこそ、です。


ちなみに、先の「バック・ドロップはヘソで投げる」ですが、
プロレスファンには有名すぎるこの言葉、ルー・テーズが言った訳ではなく、
実際は、かつての新日プロTV解説者で、元〝東スポ〟の『櫻井康雄』さんの
どうやら「創作らしい」ので、これこそ、まさに〝東スポスピリッツ〟といえる
んじゃぁないですかねぇ〜、古舘さぁ〜ん。