映画『福田村事件』を
友人に誘われ鑑賞。結構な入り。
今の時代にこのような作品が制作、公開され、
劇場に多くの人が足を運んでいる事には
意義があると思う。
その上で作品の出来としては今イチ。
『朝鮮人差別』『同和差別』『ムラ社会の閉鎖性』
『戦時下の庶民の暮らし』『集団心理の恐ろしさ』
『国家による人民統制』『報道規制』などなど
どれひとつ取っても、深くて難しいテーマを
森達也監督が訴えたい気持ちは分かるのだが、
セリフによる説明が多く、無理に詰め込んだ感じがして、
かえって見ていて心に響かない。
出演者は熱演してたのに勿体ない。
『砂の器』がどうして歴史に残る傑作になったのかが
逆説的に分かる気がする。
いつも終わって、連れの友人と一杯やりながら
あ〜だこ〜だ映画談義をするのが楽しいのだが、
来週28日の独演会を控え、
例のヤツに感染する訳には絶対にいかないので、
今回は真っ直ぐに帰宅しました。