今から40年近く前、私が高校生の頃に
有楽町マリオンで行われた落語会
(確か『マリオン寄席』という名称だった)、
その時の出演者のお一人が、楽太郎時代の円楽師匠で、
それが、私が足を運んだ初めての落語会だった事を
久し振りに思い出しました(因みに演目は『船徳』、
トリは故夢楽師匠の『反魂香』でした)。
それから数年後、私がこの世界に身を置いてからも、
両国寄席で大変お世話になり、
「真打披露口上」で『笑点』に出演出来たのも、
円楽師匠のお口添えがあってこそでした。
本当に面倒見が良く、且つ知識も豊富で、
しかも江戸っ子口調ですから、
まさに落語の中の「大家さん」の様な方だった事に
今更ながら、気付きました。
あちらの世界で、先代圓楽師匠、歌丸師匠はじめ
早くも大勢の先輩方やお仲間と丁々発止、
ワイワイやり合っておられる事でしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。