2021年6月14日月曜日

境界

人類の歴史は、

境界を巡る争いの歴史と言って

言い過ぎではない。

国家間、民族、部族間、

宗教間などに起きるそれらは勿論の事、

隣家との土地争い、

新幹線や劇場の肘置き使用権等々...。

が、しかし、これらの事は、

他者を相手にのみ起きるのではない。

一個人の中にも起きるのである。


最近、顔を洗っていると、

どこまでが顔で、

どこからが頭か分からなくなる事頻りだ。

しかもこの境界を巡る争いは、

一進一退ではなく、

頭側が一方的に退却を余儀なくされている。

何と残酷な事か...。

それ故に、

私は少数民族の悲しさに想いを寄せるのである。